【映画・音楽・芸術・本・自然・家族・仕事】岩山亮一の芸術的思考

シンガーソングライター岩山亮一が「生きることは芸術そのもの。葛藤や矛盾が芸術を生み出すんだよきっと。このままの僕でいい、そのままの君でいい、無理せずに、ただ生きていこう。人生の楽しみ方はたくさんあるよ。」などのメッセージを込めたありのままブログ

ボヘミアンラプソディー映画は傑作なのか。

こんにちは。日々いろんな葛藤の中で生きている、岩山亮一です。

今日も映画で癒されてきました。映画ってやっぱいいですね。

ちょっと偉そうなことを書きますが、ご容赦ください。<m(__)m>

映画ボヘミアンラプソディーは本当に傑作なのか

f:id:actionsinging:20190104215347p:plain

 

または、傑作とみなし、みんながこぞって騒ぐような映画にしていいのだろうか。

  確かに最後のライブエイドのステージは圧巻だった。カメラワークも迫力があった。フレディーの歩んだ人生と重なる曲の歌詞が胸に迫るものがあった。

 

  では映画の前半はどうか。フレディーがバンド仲間に出会う場面は描いているものの、あまりに一気にスター街道を歩んだ描き方ではなかったか。

 

 映画全体の長さを考えると仕方がないのかもしれないが、もう少しバンドやフレディーの特徴や苦悩を入れ込んでもよかったのではないだろうか。僕は前半ですっかり気持ちが冷めてしまった。

 こんな一瞬で成功した物語を見に来たのではない。

 

 後半ではフレディーの苦悩が挟まれてはくるが、その間を埋めるように曲の紹介や曲が誕生するちょっとした話が随所に入り込んでくる。そんなものはクイーンがほんとに好きな人が調べればいいだけの話。

 丁寧に描くべきは人間フレディーマーキュリーなのではないのか。

 

 

 

 

この映画はドキュメンタリー映画なのか

 

 

 普段曲をつくったりレコーディングしたりすることがある自分にとっては、「ボヘミアンラプソディー」をレコーディングする場面や「Another One Bites the Dust」のベースのリフにメンバーが感嘆する場面、そして「We will rock you」 のあのリズムのアイデアを初めてメンバーに伝える場面などは興味深かった。

f:id:actionsinging:20190104215405p:plain

 でも僕が見に来たのはそこじゃない。これじゃ音楽ドキュメンタリーじゃないか。音楽ドキュメンタリーならYouTubeにあふれているのだし。

 本人の人間像に迫る音楽映画なら、ジェームズブラウンの人生を描いた『ジェームズ・ブラウン~最高の魂を持つ男』やクリント・イーストウッドが監督したフォーシーズンズの実話『ジャージーボーイズ』の方がよっぽど共感できたし、強烈だった。

 

 それはきっと人間としてどう描くかに的を絞っていたからだろう。

 

 

 本作でフレディーがエイズをメンバーに告白する場面があるが、んんん、なんだかな。

 告白するまでの苦悩がもっと描いてあればもっと感動する場面になったのではないだろうか。

 

 だって自分が死ぬことを知らせる最重要な場面ですよ? いきなりそれを聞いてメンバーがお前を誇りに思うよって簡単に言えるもんなのでしょうか?

 なんか違和感ありました僕は。みなさんはどう感じたでしょうか。

 

日本のバンドやアーティストだって苦悩を抱えて活動していた

 

『We are X』というX JAPANドキュメンタリー映画がある。

f:id:actionsinging:20190104215424p:plain

これを見ても分かる通り、またみなさんがご存知のように、Toshiの壮絶な洗脳体験、またそれによるYoshikiの苦悩、解散、hideの死、一連の騒動によるファンの悶絶や自殺など、一つのバンドをとってみても不遇な出来事がいくつもある。

f:id:actionsinging:20190104215444j:plain

 僕としてはこっちの映画の方が騒がれてもいいのではないか、騒がれるべき映画なのではないかと思う。(まぁこの映画の内容は日本人は知ってることで、海外向けに作った映画なのかもしれないが。)

 

  他にもパンクロックの伝説バンド、ハイスタンダードだって、ベースボーカルの難波浩やギターボーカルの横山健の苦悩だって大きいものだったろうし、フジファブリックに関してはメインボーカルが亡くなり、それでも現在活動を続けている姿はファンを問わず感動するものだろう。

f:id:actionsinging:20190104215511p:plain

 僕がいいたいのは、世界的に有名だから主人公の苦悩に共感するのではなく、それぞれのバンドやアーティストにも知られざる苦悩が必ずあるはずで、、、

 

 日本のバンドの音楽映画やドキュメンタリーこそ、もっと話題になるべきなんじゃないかってことです。

 

 

 

 

 

 

 でもこんな気持ちになるのはきっと、僕が無名のシンガーソングライター、ミュージシャンだからってことかな。

この映画からいろんな刺激を受けことは間違いないです。

 

長々お付き合いいただき、ありがとうございました。<m(__)m>